歯を削る治療は、咬み合わせを変えることにつながります。咬み合わせが変わると、顎の関節、咀嚼機能に悪い影響が出る場合も。当院の方針は「できるだけ削らない、天然の歯を残す」こと。治療時の痛みをできるだけ軽減する工夫を取り入れ、患者様の希望に合わせた必要最小の治療を行うよう心がけています。
ダイレクトボンディングとは、ハイブリッドセラミック(審美歯科用の素材)を、直接お口の中で盛りつけていく治療法。セラミックとプラスチックの混合物なので硬度がちょうど良く、保険内のプラスチックのみの詰め物より耐久性があります。また、天然歯のような自然な色と形を再現できることも大きな特徴です。
通常の虫歯治療は、健康な咬み合わせの部分まで余分に削り、削った部分を型取りして、後日詰め物を装着するという流れですが、ダイレクトボンディングはその日に完了。歯を削る範囲も最小限で済みます。
- 奥歯に虫歯があるが、できるだけ歯を削りたくない
- 詰め物が痛い、外れそう、違和感がある
- 奥歯の詰め物が取れたり欠けたりした
- 金属の詰め物が目立つのがイヤ・白くしたい
- 白い詰め物だが、変色している
- 詰め物の金属が黒っぽい(水銀を含むアマルガムの可能性があります)
お口の中には300~500種類もの細菌が棲んでいると言われます。それらの細菌は、糖分を摂り過ぎたり歯磨きが十分でなかったりすると、歯垢(プラーク)として歯の表面に付着。虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。まずは、以下のチェックシートでご自分のお口の健康状態を確認してみましょう。1つでも当てはまる項目がある方は、お早めに歯科医院での検査・治療を受けることをおすすめします。
- 歯ぐきの色が赤い
- 歯みがきの最中に出血しやすい
- 冷たいものが歯にしみる
- 起床時に口の中がネバネバする
- 歯ぐきが腫れることがある
- 歯ぐきが下がって
歯が長くなってきた気がする
- 歯と歯の間にすき間ができている
- 歯ぐきから膿がでる
- 不規則な生活を送っている
- 口臭がある
- 歯がグラグラする
歯周病は、歯周組織に炎症が起きる病気。歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットにプラークが溜まっていき、プラーク内に棲む歯周病菌によって、歯ぐきの骨が減っていきます。歯を支える骨がなくなっていくため、放っておくと歯がグラグラになり、最終的には抜けてしまうことに。歯周病は、しっかり噛むことができなくなる怖い病気なのです。
歯周病は、お口の中だけでなく全身に影響を与える病気です。「口の中だけの問題だから」と軽視していると、生命の危険にさらされることにもなりかねません。初期のうちに適切な治療を受けて、しっかり噛めるようにすることが大切です。
- 心臓疾患
- 歯周病の進行によって動脈硬化が促進され、
心筋梗塞や狭心症を引き起こすというデータがあります。 - 誤嚥性肺炎
- 歯周病菌が気管に入ってしまい、さらにそれが肺に送られると、
誤嚥性肺炎を引き起こす場合があります。 - 糖尿病
- 「歯周病の悪化に伴って糖尿病も悪化した」という報告と、その逆に
「歯周病の改善後に血糖値が安定して糖尿病も改善した」という報告があります。 - 早産低体重児出産
- 妊婦さんが歯周病にかかると、早産や低体重児出産の
確率が通常の約7倍になるというデータがあります。
虫歯や歯周病で大切な歯を失ってしまった時、歯を失った部分を補てんし、再びしっかり噛んで食事ができるようにする必要があります。そのための治療の選択肢は3つ
①インプラント②ブリッジ③入れ歯(義歯)です。
できれば、自分の歯のように噛めるインプラントやブリッジが望ましいのですが、お口の条件によっては、それができないケースも。その場合には、入れ歯を選択することになります。
しかし、入れ歯と言うと「痛い」「違和感がぬぐえない」「しっかり噛めない」といった、マイナスイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。確かにそういった面は否定できません。ただし現代の入れ歯治療は進歩しており、必ずしもそうしたイメージに当てはまるものばかりではないのです。
保険適用の入れ歯は使用できる素材・製法が限られています。しかし当院では制限内で患者様のご要望にお応えできるよう、誠意を尽くして診療にあたります。
【平均製作期間】:3~4週間
自費治療で製作する場合のコンセプトは、「満足のいく入れ歯」。当院では、品質と機能性を重視して丁寧に製作しています。まずは、一人一人のお口の状態に合わせた最適な材料・製法の選択から。さらに経験豊富な歯科技工士が、じっくり時間をかけて精密な入れ歯を作りこんでいきます。違和感のない装着でしっかり噛める快適な生活を再び送れるよう、完成度の高い入れ歯をお届けしますのでご安心ください。
【平均製作期間】3週間~2ヶ月
快適に食事ができるようにするためには、単に入れ歯がお口にフィットしていればいいというものではありません。入れ歯の動きを受け止める“咬み合わせ”の良さを、お口の中全体にバランスよく与えること。それがしっかり噛むための大前提なのです。咬み合わせがうまくいっていない場合には、入れ歯を製作する前に、その原因となっている歯や他の入れ歯を治療・修正していく必要があります。
当院では、保護者の方と二人三脚でお子さんの健やかな成長を見守ります。目標は「虫歯が一本もない/歯並び・咬み合わせが正しい」子どもを増やすこと。そのために必要なのが、治療と予防よるケアです。治療が必要な場合は、お子さんが怖がらないよう、できるだけやさしく穏やかに対応。予防に関しては、保護者の方からご家庭での日常生活についてしっかりヒアリングし、その結果を踏まえて、正しいブラッシング法を含めた様々なアドバイスを行います。
歯質を強くするフッ素を歯に塗布し、虫歯から守ります。フッ素は、乳歯や生えたばかりの永久歯の虫歯予防に特に効果的。また歯の再石灰化を促進する働きがあるため、ごく初期の虫歯なら、治癒できる可能性が高くなります。
虫歯ができやすい奥歯の咬み合わせ部分に、薄いプラスチックを流し込む方法。奥歯の溝は複雑な形をしているため、歯磨きで清潔に保つことは難しいと言われます。そこで溝をプラスチックで埋めてしまうことで、虫歯を予防します。
歯科衛生士がブラッシングの方法を指導します。正しくみがくことによって、虫歯菌が棲むプラークをしっかり除去。保護者の方には、ご自宅でケアするための「仕上げみがき」の方法もお伝えします。
身長が伸びる0~18歳頃は、全身の骨格が発達する非常に大切な時期。他の骨と同様、お口の骨(上顎・下顎の骨)の発育も進み、歯がしっかり生え揃います。つまり人間にとって子どもの時こそが、きれいで健康な歯並びや機能的な歯の咬み合わせを育てる重要な時期。保護者も、そのことをしっかり意識する必要があります。
子どもの歯並び・歯の咬み合わせを決める要素は以下の2つ。
(1)先天的要素…親の遺伝による影響
(2)後天的要素…子どもの成長・発育の仕方による影響
子どもたちの歯並び・歯の咬み合わせの正しい育成のためには、毎日の正しい生活習慣が必要不可欠。顎の発育や歯の生え方には、姿勢や癖、食生活など様々な要因が影響します。例えば食生活では、食事内容だけでなく食べる速さなども大きな要因に。当院ではお子さんのお口の健全な発育を促すため、定期的に健診を行うと共に、お口の中の問題点を改善するための指導に力を入れています。